『パイナップルARMY』から『バーンノーティス 元スパイの逆襲』にハマった理由

BOOKS

冷戦の世界を勉強したマンガ

『パイナップルARMY』 

原作:工藤かずや 作画:浦沢直樹

出版社:小学館

掲載誌:ビックコミックオリジナル/全8巻

高校生の頃に、友達の家で読んでハマった漫画です。

主人公のジェド・豪士は、70年代に数々の戦場で活躍していた元傭兵の設定。

戦闘インストラクターとして、依頼者に武器・格闘のスキルを教えます。

そして、自分自身の鍛錬も怠らないところに魅力を感じました。

また、この漫画を読んで、改めて冷戦時代の世界構造の勉強にもなりました。

依頼された仕事に対して人情味あふれる性格の豪士が、問題を解決していきます。

当時は、冷酷で孤高な「ゴルゴ13」のデューク・東郷とは全く違い、

戦場で共に戦ってきた仲間を大事にして、

その後もその仲間と依頼された仕事を解決していきます。

しかし、原作者の工藤かずやは「ゴルゴ13」の脚本も手掛けていたことを知って

少し納得したところもありました。

高校時代に連載していたマンガですが、

大学に入ってアルバイトで稼いだお金で買いそろえました。

それから、数年に一度読みたくなって読み返しています。

人情味あるスパイが魅力的です

浦沢直樹の作品に『MASTERキートン』がありますが、こちらはアニメ化もされている有名なマンガです。

『MASTERキートン』ももちろん全巻揃えています。

こちらの漫画の主人公のキートンもジェド・豪士も格闘・戦闘スキルは抜群ですが、恋愛に関しては奥てなタイプ。物語にアクセントが付きます。

両人とも、その現場で何とかして問題を解決していくところにサバイバルを感じるところもあります。

そんな2人とは少し境遇が違いますが、格闘・戦闘スキルが抜群で現代の情報スキルも兼ね備えた主人公を見つけました。

『バーンノーティス 元スパイの逆襲』

主人公のマイケル・ウェスティンは、現役バリバリのCAI凄腕スパイでしたが、

なぜか突然理由もわからないままスパイを解雇されてしまいます。

その真相を探るというのがメインストーリ―なんですが、

毎回仕事を依頼されてそれをこれまでマスターしてきたスパイの技術で解決していきます。

世界で暗躍してきたスパイが、

街のチンピラやマフィアに当たり前ですがビビることなく、

あっさりと問題解決するとことが痛快です。

毎回、主人公のマイケルが武器・弾薬・スマホなどでわなや仕掛けを作る時に、

ナレーションで解説してくれるところが

、漫画の吹き出し方式のようで面白いです。

『バーンノーティス』はアメリカで

7シーズン+テレビ映画1作品が作られたドラマシリーズで、

本国では2007年から2013年まで放送されました。

日本ではファーストシーズンのみ地上波放送で残りのシリーズはCS放送でしたが、

私はDVDのコンパクトBOXの発売を待って7thシリーズまでコンプリートしました。

ちなみに、「バーンノーティス=Burn Notice」とは、

本来の意味とは違うようですが、このドラマではスパイの解雇通告書のようなもので、

世界中の諜報機関にその人物が信用できないと通告されるような意味合いです。

そういえばジェド・豪士とマイケル・ウエスティンの共通点は、

2人とも恋人が主人公に負けないくらいの武器の使い手でした。

再評価されるべき作品

『MASTERキートン』がアニメ化された頃から

『パイナップルARMY』のアニメ化も希望していましたが、

話が80年代なので少し古めかしい感じになります。

一方、『バーンノーティス』がアメリカでは7thシリーズまで続いた人気ドラマで現代の話。

『パイナップルARMY』も現代風のはなしに

少しアレンジすれば実写化可能な作品と思います。

ただし、『パイナップルARMY』は話が世界中で繰り広げられるのでアレンジが必要かも。

資金力豊かなNetflixやAmazonでドラマ化されると人気が出そうです。

ジェド・豪士が魅力的な主人公なだけに、再評価されることを祈ります。

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