熱いメンバー5人の物語
「スラムダンク」と言えば、言わずとしれた日本中、いや世界中のバスケファンを釘付けにしました。
全国のバスケ部人口を増やした作品でもあります。
作者の井上雄彦のことは多くを語らずともご存知と思います。
「スラムダンク」はバスケットボールのマンガはヒットしないと言われていた時代に、
一大ブームを起こした名作です。
「うっちゃれ五所瓦」は、1988年から週刊少年サンデーで連載が始まった高校相撲部のお話。
作者なかいま強は、野球マンガの「わたるがぴゅん」やゴルフマンガ「黄金のラフ」の方が有名かもしれません。
「スラムダンク」が、主人公・桜木花道が初心者ながらバスケに目覚め、
チームにケミストリーを起こしながら全国大会をを目指し、最後に全国大会で日本一の山王工業高校と対戦。
「うっちゃれ五所瓦」は、主人公・五所瓦角(ごしょがわら かく)がたった一人の相撲部員から話が始まります。
高3最後のインターハイに団体戦で出場するため他のメンバー5人を集め、最終的に全国王者の黒島高校と県予選決勝で戦うことになります。
最終回に向かいどちらも事実上全国一位を賭けた戦い
最後に熱くホロッとさせてくれるストーリー
バスケのスタメンは5人、相撲の団体戦も5人
この5人の個性がこの2つのマンガをマジで面白くしてくれます。
「うっちゃれ五所瓦」をまだ読んだことがない人は、
「スラムダンク」のメンバーとの共通点を感じることできっと読みたくなる作品だ断言できます。
五所瓦角と桜木花道
この2人の共通点と言えば、
それぞれのマンガの主人公ということ。
五所瓦は、全国一のライバル田門も認める実力者。
いつもくじ運悪く高校横綱の田門に地方大会初戦で敗退。
その田門が一番危なかった試合は五所瓦戦といわしめる。
ただこれまで仲間に恵まれずに立ったひとりで相撲部を存続させてきました。
高校最後の大会が終われば相撲部は廃部。
メンバーを集めるために他の部にリクルート活動をします。
桜木花道は、高校入学後、ひとめぼれの赤木晴子に、
「バスケットボールはお好きですか?」
の一言でバスケを始めた単純な男です。
それが、いつの間にかに「天才・桜木花道」へと変貌して、
たった4ヶ月のバスケ経験で全国大会に出場し、王者山王工業が恐れる存在に。
2人の最大の共通点は、妥協せず、負けず嫌いで、努力家なところです。
五所瓦は、絶対的強さで綱渡りの団体戦を勝ち進んでいきます。
負けません(アンラッキーで一回負けます)。
花道は、流川には絶対負けたくないし、リバウンドも頑張る。
そしてジャンプシュートをマスターするために合宿でひとり20000本を打ち続ける。
また、2人ともピンチでスカッとさせてくれる主人公です。
清川薫と赤木剛憲
2人ともチームのキャプテンでまとめ役。
ただし、清川は同じ武蔵川高校の柔道部のキャプテン。
五所瓦が柔道部に助っ人を求めてお願いに行ったときに、
勝負に負けて(押し出された後に一本背負い)、自らが相撲部の助っ人に名乗りをあげます。
しかし、この清川は2年生の時にインターハイを優勝している実力者。
最終話では相撲の大会が終わると柔道部に戻って二年連続全国制覇を成し遂げます。
赤木は、これまで仲間に恵まれていなかった点で五所瓦に似ていますが、
バスケへの情熱は人一倍あります。
花道、流川のスーパールーキーに加えて、
すったもんだの挙句にバスケ部に戻ってきた三井からは一目置かれる存在です。
そんな二人の共通点は、
人望の厚さと老け顔です。
高校生とは思えない風格を漂わせます。
赤木と晴子が兄妹というのは設定に無理があると思ったのは私だけではないでしょう。
関内孝之と流川楓
2人とも高校一年生のスーパースターといったところでしょうか!
関内はレスリング部に所属していましたが、
五所瓦、清川の熱心な誘いに乗って相撲部の助っ人になりました。
自分より強い相手と戦いたいという願望も相撲部に来た理由です。
何でもありではありませんが、プロレス技がばんばん出てきて楽しませてくれました。
本人曰く「ストロングスタイル」。決勝ではコブラツイストを決め、シャーマンスープレックスホールドで勝ちます(もちろん土俵上で)。
流川は中学のときから注目されていた選手で抜群のバスケセンスの持ち主。
おいおいダンクするんかい、ダブルクラッチ・・・マイケルジョーダンかい!
と突っ込みたくなるほどのスーパープレイヤーです。
もちろん、カッコイイんで晴子ちゃんもメロメロにしてしまうところが、花道をカチンとさせてしまします。
そんな2人の共通点は、高みを目指す向上心。
流川は、安西先生にアメリカ行きを直訴しますが止められます。
全国大会後はJAPANに選出。
関内は大会が終わると高校を辞めてプロレスラーになるために団体に入門します。
あと2人は、普段意外とおとぼけキャラのような気がします。
難野一平と三井寿
この2人の共通点を語るのは、ミッチーに申し訳ないような気がします。
しかし、硬派であきらめの悪いところは共通しています。
難野は、一年生ながらが五所瓦と清川の熱い思いに
「硬派」を感じガリガリの風貌ながら相撲部に入部します。
試合でも卑怯な手を使って勝とうとしますので周りからは期待されていません。
三井は、中学時代に神奈川県大会で最優秀選手に選ばれ安西先生を慕って湘北高校に入部しました。
しかし、ケガによりバスケ部を離れ不良仲間とつるむようになりますが、
ひと騒動あってバスケ部に戻ってきます。
「安西先生…」「バスケがしたいです…」名言です。
ミッチーがふらふらになりながらもスリーポイントを決めるシーンは自らあきらめの悪い男と語っています。
難野は決勝で82発の張り手を食らい続けぼろぼろになりながらも
最後にまわしに隠した醤油さしから酢を相手に発射して土俵の外に出します。
しかし、もちろん反則負け。
でも硬派野郎は土俵際まであきらめの悪い男でした。
雷電五郎と宮城リョータ
この2人は、一見共通点はなさそうです。
というか体格は正反対。
雷電五郎は、名前が相撲そのもの。
体格も他のメンバーよりも相撲向きの体つきですが、囲碁部からの助っ人です。
宮城は、身長が低いのでポジションはガード。ピカイチのスピードの持ち主です。
そんな2人の共通点は、体格を使った戦い方と少しお茶目なところです。
雷電は巨体で押しつぶす作戦や脇の臭さを逆手に取った作戦で勝ちますが、素人なのでここまでです。
宮城はガードポジションをしっかりとつとめます。
「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!!」
しかし、2人ともチャーミングなところがあります。
雷電は、難野の指示でちょんまげにさせられるし、
宮城はマネージャーの彩子にぞっこんで、
「もうホレてたよ…速攻で入部した バスケに命かけることに決めた
オレがチームを強くして…試合に勝って… それで彼女が笑ってくれれば最高さ」
一途な男で彩子に気に入られる行動をとります。
宮城は全国終了後は次期キャプテン、雷電も相撲部に残ります。
そして、最大の相違点は・・・
メガネ君がいるじゃないですか!
「スラムダンク」に6番目のキャラクター木暮公延がいて、
「うっちゃれ五所瓦」には6番目が存在しない。
・・・確かに相違点です。
SLAM DUNK 新装再編版 8 (愛蔵版コミックス)
私は、三井と木暮が大好きです。
しかし、やはり最大の相違点は、
うっちゃれ五所瓦の方が圧倒的に笑わせてくれます。
相撲の映画で本木雅弘主演の「シコふんじゃった」がありましたが、
「うっちゃれ五所瓦」も実写化すると絶対面白いと思います。
全国放送・連続ドラマ TBSの日曜劇場で
2クール連続、初回3時間スペシャル希望。
私は、どちらの漫画もコンプリートしているので
感動したいときは「スラムダンク」
元気を出したいときは「うっちゃれ五所瓦」
と分けて愛読しています。
「スラムダンク」の新作劇場映画も楽しみですね。
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